社会情勢の変化、木材価格の低迷、公社の経営、大径材の取り引きで継続的に安定した収入、森林の持つ多面的機能を維持するために、長伐期・非皆伐施業へ転換していきます。

1 長伐期・非皆伐施業とはどういうことをするのですか?

・長伐期施業とは、一般の主伐時期を約2倍程度に延ばすことです。

・具体的には、主伐時期を下表のとおりとします。

  スギ  ヒノキ アカマツ・カラマツ・その他
短伐期

長伐期
40年

80年 
50年

90年
40年

80年

・植裁後40年次以降、10〜15年間に1回の割合で利用間伐を繰り返します。
 (長伐期・多間伐施業ともいいます。)

・林齢50年頃から間伐効果により、天然下種更新による広葉樹の育成(侵入)を促し、下層植生を増やし、針広混交林として長期間維持します。

・主伐は造林木のみとし、伐採後も裸地化しないような施業体系を目標とします。

   ※「施業基準図」参照(これは一般的な目安です)

2 なぜ長伐期・非皆伐施業にするのですか? 

・最近の木材価格では、40年〜60年ですべて伐採(皆伐)しても多くの収益は期待できないと思われます。

・森林は、山地災害防止、水源かん養など多くの機能を持ち、近年では地球温暖化防止も期待されていますが、伐期が来て森林を一斉に伐採し放置すれば、これらの機能が大きく損なわれる恐れがあります。

・公社は伐採後は分収契約を解除しますが、伐採跡地について土地所有者の方が再造林して長期にわたり保育をすることは大変困難だと思われます。

3 長伐期・非皆伐にするとどうなりますか?

・長伐期にすることで主伐木が大きくなり、森林の蓄積量の増大が図れます。

・小さな幹曲がりなどの欠点が修正され木材の質的な向上が図れます。

・利用間伐を繰り返すことによって、間伐収入が見込めます。

・品質の向上により木材価格が高くなり、総収穫量が増加するため、間伐を含めた総収益の増が見込めます。

・長期にわたり山に木のある状態を維持し、一斉皆伐による森林の機能低下や生態系が乱れることを防ぎ、森林の多面的機能を持続的に発揮することが出来ます。

・長期にわたり公社が管理し、境界の保全に努め大切な財産を守ります。